転職アドバイザーの佐藤クリスです。

 

「自主性」とか「主体性」というのは、社会人にとってすごく大切です。いい大人が親の指示や支援をアテにしていたのでは、ロクな人間にならないでしょう。まったく、社会のクズといっても言い過ぎではありません。

 

しかし、です。

入社して間もない新卒生が、何の説明もなしに先輩から「自分の力でやってみて」と仕事をぶん投げられたらどうでしょう。

 

できないなりに一生懸命仕上げた後に、やり方を丁寧に教えてもらえるのであればいいのですが、「そんなこともできないのか!」なんて言われた日には、もう明日から会社行く気なくしますよねw。

でも、これがけっこう新人に無茶振りをする先輩が多いのです。

「自主性を育てる」という名目の元に。

 

 

 
 

「自主性を育てる」は教育の怠慢!?

 

「自主性を備えた社員に育てたい」

 

これは、企業の本音です。いちいち上司にどうやるのか確認する社員より、「あれやっときました」と事後報告してくれる社員の方が評価が高いのは当然でしょう。

それを、社会人経験のほとんどない新卒生に求めてしまうのが、問題なのです。

右も左もわからない新人が、自分でできる仕事なんてほとんどありません。

なので、新人には仕事のやり方を1から丁寧に教える必要があります。

 

「自主性を育てる」という名目で説明なしにやらせたとしたら、新人教育の怠慢ということにしかなりません。企業側が教育を無視し、育つはずの新人を育たなくしてしまっているのです。

 

もし、入社した会社が最初から仕事を新人にぶん投げる会社であれば、迷わず辞めてしまいましょうw。

 
 

研修はあったけど…?

 

新人研修を受けた方も多いと思います。あれはあれで必要だと思うのですが、研修を受けたからといってすぐ仕事ができるわけではありません。

 

先輩のサポートは、研修後もしばらく必要。一つずつ業務を覚えていく上で、「研修で言ってたあのことは、こういうことだったんだ」と、実際に経験することでようやく理解するケースがほとんどです。

 

それなのに研修終了後、もう覚えたと思い込んで、ちょっとでも質問しようとすると「何聞いてたんだ!」と怒り出す先輩もいます。

 
 

型を覚えてはじめて自立できる

 

新卒生は学生気分が抜け切らない状態で、いきなり社会の荒波にさらされます。そんな中で、サポートなしに最初から仕事ができるはずもないのです。自分の新人時代を棚に上げ、そこを理解してない大人がとても多いのには困ってしまいます。

 

最初は、覚えることに必死です。何度も質問し、失敗を重ねていくうちに、ようやく仕事ができるようになるのです。そうやって、ようやく「型」、別の言い方でいえば「スタイル」ができ、自分のやり方がわかってきます。

自主性が発揮されるのは、それからです。

 

ですので、入社して説明なしに無茶振りする会社に就職してしまったら、要注意。基本的な仕事のスタイルを習得するのに苦労しますし、何より時間がかかりすぎます。

 

まわりの先輩を見て、「こうはなりたくないな」と感じたら、転職を考えてみるのもひとつの手段かもしれません。