転職アドバイザーの佐藤クリスです。

 

教師の長時間労働がいろいろと問題になっています。授業と部活動の両立が難しく、長時間労働になることが多いのが現状。しかも、部活動手当は4時間従事して3600円しか支給されません。教師こそがブラック職業の最たるものだと主張している人もいるくらいです。

 

 

朝日デジタルのアンケートによると、部活動は前例や慣習、保護者の希望などによって長時間になりがちであり、それが長時間労働に影響していると考えている教員が多いという結果が出ています。

 

 

「土日も含めて長時間練習は当たり前という伝統があり、前例を覆すことが難しい」と嘆く教師や、「子供が毎日部活の練習でくたくたになって帰宅し、勉強どころではない」と心配する保護者も多いのにもかかわらず、日本にはびこる前例主義や同調圧力が隠然と影響していることが伺えます。

 

一方で「一生懸命部活動に打ち込むのは貴重な経験で、それをブラック企業と結びつけるのは短絡的」とする意見や、「企業は部活動を通して身につくストレス耐性を備えた人材を求めている」といった声もありました。

 

「働き方改革」よりも必要なこと

 

生徒には早朝、夕方、土日も休まず練習をさせ、教師は通常授業に加えて部活の指導、手当はわずかといった状況は、長時間労働で薄給のブラック企業と同質と言わざるを得ません。こうした長時間練習を助長する考え方がまだまだ根強い教育環境では、部活動の体制を変えていくのは時間がかかりそうです。

 

もちろん、部活動で得られる体験は、素晴らしいものも多いと思います。練習に打ち込み、チームワークを学び、大会で結果が出たときや、悔しい思いをするのも得難い経験といえるでしょう。しかし、部活動が適切な休みなく続けられていたとしたら問題です。

 

どうしてこのような悪しき体質が改まらないかというと、やはり、長時間練習をすることによって根性を身に着け、社会に通用する人格がつくれるという幻想があるからだと思います。根性を身につけるという幻想からは、指導者や先輩によるイジメが発生する土壌もつくられているでしょう。

 

ブラック企業撲滅を目指し、政府主導で「働き方改革」を進めています。それも一定の効果はあるかもしれませんが、中学・高校での部活動が日本独特の「根性礼賛主義」をつくっていたとしたら、それこそ改めるべきことだと思います。