転職アドバイザーの佐藤クリスです。
終身雇用の終わり
ヤフーは、新卒の一括採用を廃止しました。

新卒や既卒を問わず、30歳未満であれば誰でもすべての職種で通年応募ができる体制にしたのです。
海外留学生など様々な就職活動時期に対応するとともに、ポテンシャル採用の幅を拡大する意向のようです。
「新卒」であることが、武器でもなんでもなくなるのです。
よく考えてみてください。
「新卒」の23歳と、既卒でバイトを転々としてきた26歳とでは、一体何が違うでしょう?
社会経験の差でいうと、26歳バイト君のほうが若干上かもしれません。
若さでいうと、23歳の新卒君が3歳勝っています。
しかし、この3歳の差って、一体何なんでしょう?
「新卒」を特別視せず、20代としてひとくくりにしてもいいんじゃないか、という考えがあるような気がするのです。
新卒採用の見直しは政府の要請でもあります。
新入社員の離職率、企業側の採用活動が負担になるなどの理由で、世耕経産相は新卒一括採用の見直しを促しています。
ヤフーの動きも、政府の要請に呼応した形となります。
だからヤフーだけではなく、今後は他の企業も追随してくると思われます。
政府が新卒一括雇用の見直しを推進するとはどういうことか。
もはや、終身雇用の時代ではないということです。
雇用の流動化が進行し、ひとつの会社を定年まで勤め上げるのではなく、転職が当たり前の世の中になっていきます。
自分のスキルで生きていく時代
「今の学生は安定志向だ」などといわれていますが、これは裏を返せば、就職した企業の倒産やリストラを恐れているわけです。
その一方で、「公務員や大企業ならその心配も少ないだろう」という甘い認識もあります。
しかし、現実は公務員は削減され民営化の方向に進んでいますし、シャープのような大企業ですら外資系の傘下になってしまいます。
会社に頼れる時代ではありません。
一度入社したした会社にずっと居続ける…なんてことは、リスクでしかないのです。
頼れるのは、自分のスキルのみです。
まだ自分の身につけるべきスキルが見つからない場合は、20代のうちに探しておきましょう。
目標に向かって行動できる人だけが、必要なものを手に入れることができます。
60代、70代でも元気に働ける時代です。
20代はまだまだこれから。
今がチャンスです!
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