転職アドバイザーの佐藤クリスです。
何のことやら??と思うでしょうがw、「ポテンシャル採用」の話です。
ヤフーが新卒一括採用を廃止し、30歳以下であれば全職種で通年採用をする方針を発表。年間で300名程度のポテンシャル採用枠を新設しました。
(⇒ヤフーが新卒一括採用を廃止!「新卒」が有利でなくなる日)
「ポテンシャルの高い人材」とは?
そもそも「ポテンシャル」って、なんでしょう?
辞書的にいうと「潜在能力」「可能性」「伸びしろ」といった意味になります。
日本ハムの大谷選手は二刀流にチャレンジし、投手として10勝、打者としてホームラン20本という前代未聞の活躍を見せています。
そんな彼でも、コーチや評論家からは「まだまだポテンシャルがある」といわれています。
投手としてはプロ野球最速の165kmを計測しましたが、まだポテンシャルがあるということであれば…
●170kmも夢ではないのか?
●15勝30本も狙えるのか?
●今の活躍を今後10年間続けていけるのか?
●メジャーでも二刀流としてプレイできるのか?
といった様々な可能性が考えられます。
孫悟空とフリーザ、採用されるのはどっち??
さて、あなたが役員を務める企業で、採用を行うことになりました。
今回は、とにかく「ケンカが強い」人材を欲していますw。
採用枠は1名。
面接に来たのは、孫悟空とフリーザです。

アラフォーの管理人はドラゴンボール世代でしてw、知らない人はゴメンナサイ。
アップで写っているのがラスボスのフリーザ、後ろが主人公の孫悟空です。
孫悟空ももちろん強いのですが、フリーザは「宇宙の帝王」として君臨し、多くの部下を従え、圧倒的な強さを誇っています。
やはり、採用はフリーザで決まりですかね?
面接の受け答えを比べてみましょう。
「オラ、強い敵が現れるとワクワクする!」
「早く戦わせてくれよ!」
「修行すっぞ!」
「私の戦闘力は53万です」
「まさかこの私に戦いを挑もうとするおろか者はいないでしょう」
「これまでトレーニングなんてしたこともありませんし、する必要もありません」
即戦力でいうと、フリーザで決まりでしょう。
発言も自信にあふれており、支配下においた惑星も数知れず。
実績も申し分ありません。
対する悟空はどうでしょう。
やる気や向上心に満ちた発言をしています。
実績としては、すでにピッコロ大魔王を倒し、地球を救っています。
とはいえ、「宇宙の帝王」と比べると力不足は否めません。
ポテンシャルで考えると、どちらでしょうか?
フリーザの力は、すでに完成されています。
自分を過大評価し、他を認めない傲慢さも目にあまります。
まだまだ修行して強くなりたい意思のある悟空に、フリーザ以上の可能性がある、という見方もできるかもしれません。
ポテンシャルを高く見せるには…?
面接でポテンシャルの有無を判断するには、面接者の態度や発言を参考にするしかありません。
ですので、ポテンシャル採用の場合、少なくてもフリーザのような傲慢な発言はしてはいけませんw。
さほど実績が残せていないとしても、あなたなりの考えを表明することで面接官の印象も変わり、合格の可能性は高まります。
ポイントは、ふたつです。
●明確な転職の目的がある
●その目的のために何が必要と考え、どんな努力をしてきたか
「グローバルな仕事がしたいから、御社に応募しました」
…だけではダメですw。
「語学力の向上が不可欠と考え、TOEICで700点取ることを目標とし、達成しました。今はそれ以上のスコアを目指し、語学留学も検討したのですが、国内でも努力すれば達成できると考え、転職活動をしながら勉強しています」
といった具合に、「目標を明確に」示し、「そのためにどんな努力をしてきたのか」具体的に説明することで、面接官に対してポテンシャルの高さをアピールすることができます。
どんな仕事でも、目標を設定し、必要なものを準備し、いかにして達成するのか、というプロセスが大切です。
ポテンシャル採用では、あなたの仕事に対する姿勢が問われています。