転職アドバイザーの佐藤クリスです。
最近、こんな相談を受けることがあります。
・社内では浮いた存在
・ランチはいつも一人
・なんか雰囲気がなじめない
社内で気を許せる友人がおらず、悩んでいる人が意外と多いみたいですね。
でもあなた、ちょっと勘違いしてませんか?
会社って、そもそも友達をつくるところですか?
学校じゃあるまいし。
ちゃんと仕事すればOKですよね?
そういう私も、会社ではぼっちを貫いていますw
ランチに誘われたら「いや、実は今日、弁当持ってきてて…」と断りますw
目次
ぼっちはめちゃくちゃラク
ぼっちだと居心地が悪いと感じる人が多いかもしれません。
でも、めっちゃラクですよ?
・ムダなランチに誘われない
・ムダな飲み会に誘われない
・送別会の幹事をやってくれとは言われない
・おもに仕事の話しかしない
・プライベートをあれこれと詮索されない
なんで仕事で四六時中同じフロアにいるのに、ランチ行ったり居酒屋行ったりする必要があるんですかね?
「付き合いの悪いやつだな」
と思われるくらいがちょうどいいですよ。
「普段から仲良くしてないと、ピンチのときに協力してくれないかも…」
という不安もわからなくはないのですが、あなたがしっかりと成果を出しているのであれば、何も問題はありません。
まともな上司であれば、あなたが少々付き合いが悪いだけで、普段から真摯に仕事を取り組んでいるのをちゃんと知っています。
むしろ、何か問題が起きたりした場合は、すぐ上司に報告しなければなりません。
そこで、助けてくれたりアドバイスをくれるのではなく、「お前は普段から付き合いが…」などという訳のわからない説教が始まったら、すぐに会社辞めて転職しましょう。
私は特に一緒にランチしたり飲みに行ったりする仲のいい社員はいませんが、毎日いろんな人から相談や依頼を受けますし、逆に私の方から仕事をお願いすることもしょっちゅうです。
なので、別に私は自分をぼっちだとは思っていないんですよね。
ある程度は私のことを信頼しているからこそ仕事を振ってくれるのだろうし、私も相手を信頼しているからこそ、協力するのです。
仕事はちゃんとしているけど、多少付き合いが悪かったりノリが合わないだけなんです。
小学校・中学校だったら通信簿に「協調性がない」とかって書かれるかもしれませんが、会社では仕事として他のスタッフと協力しながら成果を出していれば、まったく問題ないのです。
嫌われる勇気
…という話を社内ぼっちで悩んでいる人にすると、一応理解はしてくれるのですが、
「それでもなんか不安」
「佐藤クリスみたいに鉄のメンタルを持っていないので、他の社員にどう思われているのかが気になってしまう」
という答えが返ってきたりしますw。
私は別に鉄のメンタルは持っていません。
ただ「嫌われる勇気」は、少しあるのかもしれません。
『嫌われる勇気』といえば、アドラー心理学を日本に広めた大ベストセラーですが、この本から学べることはたくさんあります。
私は他人から好かれようとは、まったく思っていません。
なぜか?
私のことを好きか、それとも嫌いであるか。
それは私の問題(課題)ではなく、他者の問題(課題)であるからです。
例えば、あなたの上司が以下のような難癖をつけてきたとします。
・お前の仕事に取り組む姿勢が気に食わない
・お前の髪型が気に食わない
・俺は未婚なのにお前は結婚しているから気に食わない
・お前の耳が嫌いな弟に似ているから気に食わない
・お前は歌がうまいから気に食わない
・お前は毎年海外旅行に行っているから気に食わない
こうなってくるとパワハラを通り越して人権侵害ですが、上司はどうして人としてのあなたの本質を見ず、上から目線の拙い捉え方をしてしまうのか?
アドラー心理学に即して考えると、以下の2つが挙げられると思います。
・「課題の分離」ができていない
・「縦の対人関係」にとらわれている
課題の分離
まず、この上司は「課題の分離」ができていません。
というより、自分の課題がわかっていないのでしょう。
どこにどんな課題があり、それは誰の課題なのか?ということをしっかり認識する。
それが「課題の分離」です。
ここでの課題とは、
上司→部下であるあなたという人間性の本質をとらえ、勇気づけて適切に評価すること。
あなた→仕事で成果をあげること
になります。
そして課題の分離には、ルールがあります。
・他者の課題に介入しない
・自分の課題に他者を介入させない
課題の分離ができたら、余計なことに煩わされることなく、課題の解決に集中することができます。
上司に難癖をつけられたとしても、それは人の本質を見ることができないという上司の課題なので、あなたにはまったく関係のないことなのです。
ここであなたがもし上司の言うことを真に受けてしまい、「仕事のやり方が悪かったのかな」なんて思ってしまうと、それは自分の課題に介入されてしまっていることになります。
課題をしっかり分離し、自分の課題を見据えて真摯に取り組み、他者の課題にはけっして介入しない。
介入しない、とはいえ、完全に見捨てるわけではありません。
他者を勇気づけつつ、課題が解決するまで見守り続ける。
それでも解決しなかったら、必要な援助を行う。
こうした姿勢が「嫌われる勇気」と言えるでしょう。
横の関係
この上司は「課題の分離」ができていないのに加え「縦の関係」に囚われています。
親と子、先生と生徒、上司と部下など、上下関係、縦の関係でしか人間関係を捉えられていないのです。
アドラー心理学では、「すべての悩みは、対人関係の悩みである」としています。
ここでキーワードとなるのは”承認欲求”です。
アドラーは、承認欲求を否定します。
自撮り画像や楽しげなプライベート写真をアップして、必死になってリア充であることをアピールする人たちっていまだにいますよね。
そうやって承認欲求を満たそうとしているのですが、それは人間を「縦の関係」で捉えているからです。
縦の関係で捉えている以上、存在価値の優劣、競争原理といった対立構造に陥り、人間関係の悩みは永遠に解消しません。
そこでアドラーは、「横の対人関係」を築くべきと言っています。
親と子、上司と部下、教師と生徒、経営者と従業員なども上下の関係ではなく、他者を仲間とみなし「同じではないが対等の個人」という関係性です。
横の関係では、人を叱ることはもとより、褒めることすら否定されます。
親という縦の関係の立場だと、子供を褒めることは上から目線になってしまい、子供は褒められるたびに承認欲求を得えたいがために、親が望むことをしてしまう。
嫌われないように行動する限り、不自由を強いられ、人間関係の悩みは増えるばかり、という事態になってしまうのです。
このように、それぞれの「課題を分離」し、対人関係を「横の関係」で捉えると、立場の違う各メンバーが自律的に考え、仲間との信頼関係を築きながら自由に前進しているようになる、ということです。
まあ、実際にこんなチームをつくるのは難しいのかもしれませんw。
とはいえ、各メンバーの共通理解としてアドラー心理学を学んでいれば、実現できないことではないと思っています。
もしあなたが課題の分離ができていない上司のもとで働いていたとしたら、あなたが課題を分離し、上司に直接言ってみるのも一つの手段だと思います。
ダメだったら、どうするか。
それは、あなたの課題です。
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